高校生日誌blog

2014/02/18

美術進学コース1年生 京都精華大学 高大連携授業 陶芸ワークショップ

今回お世話になるのは、京都精華大学 芸術学部 素材表現学科 陶芸コースの宮永甲太郎先生と、陶芸コースの学生さん方です!

今までは主に平面の作品を制作してきましたが、来年度から様々な分野に分かれ制作して行くということで、陶芸にチャレンジしてみようという企画です。全部で3回に分けての講義になりました。

 

-1回目-

この学年は、春の遠足で信楽に行き手捻りを体験している為、全く初めてではないにせよ、最初は少し緊張気味でした。実技に入る前に、宮永先生から今回の授業の狙いや注意するところ等を話して頂き、気合いを入れて制作に励みました。今回は「茶碗」作りです。

まずは丸めた粘土を指で少しずつ押し広げて「成型」していく作業。普段の絵を描くという作業と違い、立体的なものを作る作業はとても新鮮です。自分の求める形にしようと試みますが、どうしても厚さが均等にならなかったり、粘土が乾燥してひび割れてしまいます。すぐに先生方が対処して下さり、なんとか全員無事に成型作業が完了しました。

  

 

 

-2回目-

2回目は約2週間後に行われ、この間に成型していた茶碗が少し固くなった状態からのスタートです。作業内容は「削り」といって、かきべらを使い、口当たりや手触りなどを何度も確かめながら、好みの薄さに近づけていきます。思った以上に力がいる為、腕がパンパンになりながらも、自分の目指す作品に仕上げるべく、どんどん作業を進めました!

最後に「高台」をつけ、今日の授業は終了。集中している時は本当に時間が経つのが早く、あっという間に2回目が終わりました。

  

 

-3回目-

最後の授業は大学で焼いてきて頂いた、完成した茶碗を使って、本校の作法室にてお茶会を行いました!

自分の制作した茶碗を実際に使用することで、作品に対しての責任感や重みを感じます。

茶の湯の作法を重んじるのが目的ではないのですが、自分で茶筅(ちゃせん)を使いお茶を点てます。用意して頂いたお菓子とともに、少し苦いお抹茶を頂き、今回の授業は終了です。

  

 

 

生徒たちは本当に満足していたようで、ただ楽しむだけでなく、要所要所に話して下さる宮永先生の話に耳を傾け、「陶芸」「立体」「芸術」というものをしっかりと感じていました。

最後になりましたが、宮永先生始めお手伝いして頂いた学生の皆さん、細部にわたって様々な指導をして頂き、本当にありがとうございました。これからの芸術活動に生かしていきたいと思います。