2023/08/23
アカデミッククエスト「川の生き物に関する学び」
自分の興味のある分野をとことん探究する時間「クエスト」。
今回は、アカデミッククエストの活動のうち、近年、力を入れているものをご紹介します。
鴨川生態調査を主体とした、「川の生き物に関する学び」です。
クエスト活動では、長年「鴨川生態調査」を実施してきました。その中で、カワヨシノボリ、カワリヌマエビ、カワゲラ、カゲロウ、プラナリア(ナミウズムシ)などさまざまな生き物を観察してきました。
そんな中、昨年より京都市のエコ学区サポートセンターさん、京都市農林企画課のみなさんにご協力いただき、さまざまな専門家の方々の「技」を拝見する機会を得ました。
京の川の恵みを活かす会代表の竹門先生からは、「ゴリ(別名:カワヨシノボリ)の産卵床の設置」をメインにして、さまざまな水生昆虫の名前・生態、川の防災について教えていただきました。
ゴリは、手のサイズより少し大きめの石の裏に卵を産卵します。ゴリが好きそうなところを探して、ちょうど良い石を、私たちの手で設置しました。
1週間後、産卵床(置いた石)の様子がどのようになっているか確認をしに行きました。
こちらは、私たちが置く前に着いていたようですが、たくさんの卵が石の裏についており、稚魚の金色の目がきょろきょろと動くのが見えました。
「わぁ、すごい!!」
「卵なのに動いてる!!」
新たな命がまさに生まれようとする瞬間を見て、みんなで感動しました。
「自分たちの置いた産卵床も使ってほしい!」
と、願う生徒もおりました😃
つづいて、京都賀茂川漁業協同組合の澤組合長さんとみなさんには「鮎釣り」について、教えていただきました。
昨年、学校からすぐ近くの出町柳駅付近の鴨川で、はじめての釣りを体験しました。
鮎は警戒心の強い魚なので、9メートルにもおよぶ釣り竿を扱います。あまりの長さや、持ってみると意外と軽いことなどに驚きの連続でした。
そして、今年はウナギの稚魚も紹介してもらいました。
実際に生きた状態で触るのははじめて。ドキドキしながら手で触れました。
「わぁ~!!」
と大絶叫でした(笑)
そして、稚魚の放流体験です。
「生きているウナギを触ったのも、川に泳いでいく姿を見たのもはじめてです。」
「川って、本当にたくさんの生き物が生きてるんですね。いつもは水しか見えないから、その下でたくさんの生き物が生きてるのがわかると、なんかすごいなって思います。」
それぞれに、思い思いの感想を話していました。
アカデミッククエストでは、「本物にふれる」ことを大切にしています。話に聞くだけ、画面の中でみるだけではなくて、「気になったこと」「不思議に思ったこと」を自分の目で、耳で、五感でたしかめることで、より深い学びとなり、今後の学びの原動力になると考えています。
専門家のみなさんの手によって貴重な経験ができていること、とてもありがたいです。
当日、お世話になったみなさま、誠にありがとうございました。