部活動日誌blog

2014/08/25

自然科学部 ひらめき☆ときめきサイエンスに参加

平成26年8月6日(水)、京都大学 情報学研究科にて行われた「カオス・フラクタルの世界の魅力に触れる」という、日本学術振興会主催「ひらめき☆ときめきサイエンス」の取り組みに自然科学部一同で参加しました 😛

「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、小・中・高校生対象ながらも、大学の先生方が最先端の研究分野や、ふだんの生活の中ではなかなか気づくことのできない深い世界についてくわしく指導してくださるので、とても興味深い内容が得られます。

今回は、京都大学 大学院情報学研究科の宮崎 修次先生に、物理学分野の「カオス」、「フラクタル」について教えていただきました。「カオス」、「フラクタル」…どちらの単語も高校生にとってはあまり耳なじみの無いもので、自然科学部の部員たちも「具体的にはどんな内容だろう?」と、期待と不安の入り混じった気持ちでいました…。

ここで、それぞれの単語を、少しご紹介しておきます

(http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht26000/HT26178.pdfより、一部抜粋)

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Q.「カオス」とは?

地震や集中豪雨がいつどこで起きるのか、十分に早い時間に予測できれば、多くの命が犠牲にならずに済みます。天気予報の場合は、気温や湿度といった気象要素を観測し、その時間変化を与える数式に観測値を代入し、未来の値をコンピュータの力を借りて予測します。

しかし、時間変化を与える数式がはっきりわかっていても、観測値に含まれるわずかな誤差があっという間に増大し、未来の予測が困難になることがあります。これをカオスといいます。

Q.「フラクタル」とは?

株価・為替の時間変動のグラフやリアス式海岸など世の中には、ぎざぎざした図形がたくさんあります。

グラフの横軸(観察する時間)の幅や地図の縮尺を大きく変えてもぎざぎざの度合いが変わらないものフラクタルといいます。

Q.日常生活では、どのように関わるの?

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用している人がたくさんいますが,無作為に選んだまったく赤の他人の二人をSNS上の友達をたどっていくと少ない数の友達を介してこの二人がつながっていることがよくあります。

こういった「世間の狭さ」などが現れるつながり方を複雑ネットワークといいます.

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…文字だけで読むと、わかるようなわからないような…複雑です… 🙄

しかし、当日は朝から夕方まで、興味深い実験や楽しいイベントをたくさん織り交ぜながら、くわしくわかりやすく、いろいろなアプローチの仕方を教えてもらいました。

たとえば、電子レンジの中でシャーペンから発生する火の玉プラズマ、ブルーレイディスク(BD-R)に生じるフラクタル状亀裂、振り子のおもちゃ等を使った卓上実験などなど、どれも不思議で興味深いものばかり

自然科学部の部員一同、驚きと感動の連続で、体験させてもらいました 😯

  

しかも最後には、未来博士号という修了証書をいただきました 😯   😀

部員一同、とても充実した時間を過ごせたようです。

そして、ふだん身の回りにあるものなのに、自分たちではなかなか気づくことのできなかった物理の世界を、少しのぞき見ることができました

最後になりましたが、当日ご指導くださった宮崎先生はじめ、各関係者の先生方、職員のみなさま、学生のみなさん、誠にありがとうございました 😛