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2012/12/26

絵本 アランの幸福論

絵本 アランの幸福論

アラン・著 合田正人・訳 田所真理子・絵

「あなたが上機嫌でありますように。これこそあげたりもらったり
すべきものである。これこそ、すべての人を、まずは与える人を
豊かにする真の礼節である。これこそ交換することで増えていく
宝物である。」

「幸福」について語ることには、なんとなく気恥ずかしいような気分が
ともないます。特に若い時には。
また、「○○論」というと、~すべきであるというような、難しい言葉で
語られているような気がするかもしれません。
そもそも「幸福」については、取り立てて考えたことがないとい人も
たくさんいるのかもしれません。

この本の内容は、とてもシンプルです。
「幸福」になるのは簡単だ、なんなら、もうすでに手に入れているのだとさえ
感じさせてくれます。
自分のためにもまわりの人のためにも、上機嫌でいること。
そしてそれを交換すること。これは、今すぐ私たちにもできることです。

きれいな装丁と、ひかえめでやさしい挿絵、短い言葉。
新しい年の始まり、心を落ち着けたいとき、いつでも手にしたい一冊です。