メディアライブラリーblog

2013/02/25

ふるさと文学さんぽ 京都

ふるさと文学さんぽ 京都

 

都道府県ごとにゆかりのある文学作品を集めたアンソロジー
シリーズの中の一冊。
小説に、エッセイに、京都という都市は実にたくさん取り上げ
られています。そんな膨大な作品の中から、この本では「寺
と庭」、「食」、「街」、「川」、「大学」といったテーマを切り口に、
テーマにそった作品を紹介しています。

「寺と庭」なら三島由紀夫『金閣寺』はもう定番。「街」では、
大和和紀のマンガ『あさきゆめみし』より、いにしえの京都御
所を描いたお話があったり。「大学」では、映画にもなった
京大をはじめとする妖しい大学サークルが京都の街で戦う
万城目学の『鴨川ホルモー』、「歳時記」では森見登美彦に
よる『山月記』などを取り上げています。
お話の紹介はほんの一部だけで、わかりやすい解説と地図
がついています。
文学の中の京都探索への入り口となる一冊です。